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ブラジル人リビアから出国=114人がマルタに到着

ニッケイ新聞 2011年2月25日付け

 24日、114人のブラジル人を含む、446人が乗ったOdebrecht建設会社のチャーター機が、リビアの首都トリポリから地中海のマルタ共和国に無事着陸したと24日付フォーリャ紙サイトが報じた。
 今回の便は、反体制デモが起きているリビアのブラジル企業で働く作業員とその家族救助のためと発表されていた3便のうちの第1便。
 Odebrecht側の発表によると、第1便には、同社のブラジル人作業員とその家族107人全員と、トリポリで働いていたペトロブラス作業員7人が乗っており、ブラジル時間の午前10時頃マルタに到着した。
 第1便にはブラジル人他、23カ国332人のOdebrechtの作業員が乗っていた。
 Odebrechtによると、リビアにはまだ2700人の作業員が残っており、一部の人達は残りの2便でマルタ島に向かう予定。残りの人達は船でリビアを出るという。船はすでにイタリアのパレルモから出港しており、24日午後にはトリポリに着く予定。
 一方、24日朝、グアルーリョス国際空港にはリビアから脱出したブラジル人4人が到着し、帰国には何の問題も無かったと話している。
 CBNラジオ局によると、ブラジル人4人はTAP航空会社の2機を使用し、リスボン経由で帰国した。
 23日、ブラジル外務省(イタマラチ)は、ケイロス・ガルヴォン建設会社によるチャーター船がアテナスのピレウ港からベンガジを目指し、出港したことを確認した。船はベンガジにいるブラジル人148人とその他の外国人らをマルタ島へと避難させる目的。
 ブラジル政府はリビアに残っているブラジル人600人を救助するためのチャーター機も出るはずだと報告している。