ニッケイ新聞 2011年2月25日付け
民主党(DEM)を離脱して民主運動党(PMDB)へ移籍する可能性がささやかれていたカサビサンパウロ市長が、3月30日までにDEMを離れ、新党結成と24日付フォーリャ紙が報じた。
社会党(PSB)党首でペルナンブコ州知事のエドゥアルド・カンポス氏とサンパウロ州観光局長のマルシオ・フランサ氏と共に朝食をとった22日に合意に至ったとされる計画は、DEMを離脱したカサビ氏が新党を結成した後、PSBと合併し、2014年の知事選を目指すという筋書きだ。
これは、既存の政党に直接移籍して職責剥奪となる可能性を避けるためで、新党への移籍や、新党が既存政党と合併する事は、選挙法にある所属政党への帰属性無視とはみなされず、懲罰の対象にはならない。
サンパウロ州知事選出馬のために辞任した民主社会党(PSDB)のセーラ氏の後任としてサンパウロ市長に就任以来、カサビ氏の党内での発言力は増していた。最終的な身の振り方は3月15日に発表するが、新党には、ギリェルメ・A・ドミンゴスサンパウロ州副知事やエレウゼス・パイヴァ下院議員(共にDEM)やバイア州のオット・アレンカール副知事(進歩党:PP)など、20人近い人物が加入する予定だという。