ニッケイ新聞 2011年3月1日付け
【既報関連】サンパウロ市セントロのノーヴェ・デ・ジューリョ通りとドトール・プリニオ・バレット通りの角のバールで2月23日夜、ゼツリオ・ヴァルガス大学(FGV)学生2人が襲われ、一人が死亡、一人が重体となった事件の容疑者が同27日に逮捕された。
2月26〜28日付伯字紙によると、同事件では25日にも男性一人が容疑者として逮捕されたが、27日に逮捕された容疑者が犯行は自分と兄弟によるもので25日に逮捕された男性は無実と供述した事で、先の男性は即日解放された。
27日に逮捕された容疑者によると、容疑者は事件の起きたバールで恋人と共に飲んでいたが、学生達が恋人にちょっかいを出したと思い込み、恋人を連れて現場を立ち去った後、近くにいた兄弟を探して仕返しを手伝うよう頼んだ。
犯行に使われた武器は逮捕された容疑者の兄弟が手配したもので、バイクに乗って現場に戻った容疑者らは、ヘルメットを被ったまま、相手はあいつらとあごで確認し、銃を発射し始めた。
死亡したジュリオ・バクリさんは火葬に伏される事になり、25日の追悼式にはFGV関係者らが白や黒の服で参加。重傷の富永・秋岡クリストファーさんは、弾と腎臓の摘出手術後もクリニカ病院で加療中。容疑者の一人が捕まっていないため、警察は富永さんの特別保護体制を敷きつつ、犯人の行方を捜索中だ。