ニッケイ新聞 2011年3月1日付け
1月に来伯した麻生太郎元総理から県連へ、記念の色紙が送られてきた。色紙には「天下為公(天下をもって公となす)」の文字。中国の古典「礼記」にある言葉で、天下は為政者のためにあるのではなく公民の為にあるという意味。麻生元首相の政策集団「為公会」の名前もここから来ている。先週の県連代表者会議で園田昭憲副会長から披露されたが、最初は達筆ゆえ「何と書いてあるのか?」となる場面も。混雑した今の事務所には置く場所がないため、県連ではこのたび購入する新事務所で飾る考えとか。
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北海道協会の木下利雄会長は2月18日に75歳の誕生日を迎えたばかり。3月の定期総会で3期目を終了する寸前だった。06年暮れに一端閉店した「木下」は、村上強史さんがモエマ区に新店舗を08年2月に開店、今週3周年を迎えたところだった。入院先の病院では看護婦がパラベンスを歌ってボーロまで用意して祝ったがその僅か一週間後に——。妻の龍知多さんは「この5月が結婚50周年だった・・・」と電話口で悲しそうな声でつぶやいた。去年から旅行やフェスタを計画して楽しみにしていた。「青年部や婦人会が総出で手伝ってくれて立派な葬儀ができた。本当に感謝している」とも。近年稀に見る県人会葬だった。
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サンパウロ在住でブラジルに関する著書も多いジャーナリスト、日下野良武さん(67)が出身地の熊本市で発行される熊本日日新聞で『ブラジルまっぽし人生』として自分の生涯を連載で語っている。まっぽしとは、方言でピッタリ、バッチリ、ずばりとの意味があるとか。日伯往復71回を数え、交流にも尽力してきた。同紙サイト(登録が必要、http://kumanichi.com/index.shtml )で読むことができる。