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リオ=新たに麻薬密売組織制圧=CVの主要な隠れ家へ=軍警特殊部隊150人で

ニッケイ新聞 2011年3月3日付け

 リオデジャネイロ市のファヴェーラ・ジャカレジーニョで1日に行われた軍警特殊部隊(Bope)による麻薬密売組織制圧作戦で、密売者ら5人が死亡と同日付G1サイトが報じた。
 リオ市北部にあるファヴェーラ・ジャカレジーニョは、昨年11月のアレモン地区制圧以来、コマンド・ヴェルメーリョ(CV)のメンバーの主要な隠れ家の一つとされていた場所だ。
 今回の作戦の目的は、犯罪者の逮捕と共に武器や薬物を押収すること。州保安局は、今回の作戦が平和駐留部隊(UPP)設置を前提としたものか否かを明言していない。
 作戦は早朝5時頃から始まり、Bope所属の軍警約150人が参加した。警官は3グループに分かれ、防弾車に乗ってファヴェーラに入っていった。作戦ではドラグショベル(油圧ショベル)やクレーンまで運び込まれ、犯罪者たちが築いたバリケードを取り除くために使用された。
 軍警の発表によると、1日19時までに拳銃4丁や手榴弾1個、マシンガンの模型1丁と40台のオートバイ、クラックやコカインなどが押収されたというが、サイトでは押収された薬物の量は明記されていない。
 軍警広報のマルリザ・ネヴェス中尉によると、武装した犯罪者5人が殺害され、9人が逮捕されたというが、第25警察署のカルロス・エンリッケ・マッシャード署長は、12人の身柄が拘束されたが、麻薬密売や武器の不法所持などで逮捕されたのは4人で、残りは既に釈放されたと話している。
 警察はまた、ケーブルテレビの配信施設を破壊した。
 作戦中、軍警一人が弾丸の破片で足を負傷したものの、すぐに軍警察の病院に運ばれて手当を受けており、命に別状はないという。

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