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伯トヨタがリコール=カローラ14万台

ニッケイ新聞 2011年3月3日付け

 【リオ共同】トヨタ自動車のブラジル現地法人は2月27日、同国で生産された乗用車「カローラ」約14万5千台のリコール(無料の回収・修理)を1日から行うと発表した。
 ブラジル工場で生産されたカローラは急加速するトラブルで昨年4月にも自主改修を行っており、2015年までに世界3位の自動車市場に成長するとの予測もあるブラジルでのトラブル続発は、トヨタにとって打撃となりそうだ。
 リコール対象は08年3月から昨年末までにブラジルで販売された同国産カローラ。エンジン点火時の燃料タンクなどのシステムに欠陥が確認されたという。
 急加速トラブルでは、昨年4月にミナス・ジェライス州当局がカローラの販売を禁止。トヨタは原因とされたフロアマットの固定のため、08年4月以降に生産した車を対象に自主改修したが、政府はことし2月、届け出が遅かったとして同社に制裁金を科している。