ニッケイ新聞 2011年3月8日付け
5日午前3時頃、ブラジル南部の国道282号線でトラック(セミトレーラー)とバスが衝突し、26人が即死したと6日付伯字紙が報じた。
連邦高速道路警察によると、サンタカタリーナ州(SC)内、アルゼンチンとの国境に近いデスカンソ市付近で起きた事故は、カーブで横転したセミトレーラーと反対方面から来た運転手2人と乗客43人乗りのバスが衝突したもので、26人が即死し、23人が負傷した。重傷の二人はSC州内のシャペコとコンコルジアの病院に収容されたが、一人は7日未明に亡くなった。他の21人は、SCとリオ・グランデ・ド・スル州(RS)の病院に運ばれた。
バスの乗客らは、ボロン(ボウリングのようなゲーム)の親善試合に参加するため、RSのサントクリスト市からパラナ州のパト・ブラガド市に向かう途中だった。また、セミトレーラーの運転手と助手席に乗っていた夫婦も亡くなった。
セミトレーラーは木板を輸送しており、事故の衝撃で貨物の木材は道路に散乱。事故車2台が横転した現場は、6時間にわたって通行止めとなったが、5日の午前9時半頃には開通した。
サントクリスト市では犠牲となった19人の通夜と葬儀が行われ、6日昼過ぎに18人が同市の墓地、1人が隣のサンタローザ市の墓地に埋葬された。軍警によると通夜と葬儀には約5千人が参加した。残り7人の遺体も、6日の内にSC州内4市で埋葬された。
7日付フォーリャ紙によれば、この連休は事故が多く、国道では4日に起きた962件の事故で37人が死亡、394人が負傷。5日には1046件の事故で58人が死亡、555人が負傷と、連休入りの2日間で95人が死亡している。飲酒検査は5777回行われ190人からアルコールを検出。内75人が飲酒運転で逮捕された。