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サンパウロ・カーニバル=「まるで青森のねぶた祭」=出演者観客双方に日本人=世界を魅了する理由体感

ニッケイ新聞 2011年3月8日付け

 今年も盛大にカーニバルが行われ、あいにくの小雨混じりの天候にも関わらず会場は熱気に包まれ、有名無名を問わず多くの日本人や日系人が活躍する姿が見られた。中でもセクシーさを売りにする芸能人のサブリナ・サトウは毎年、サンパウロ市のサンバチーム「ガヴィオンイス・ダ・フィエル」の打楽器隊のマドリンニャ(名付け親=女王に次ぐ存在)を務め、その写真は今回も多くの伯字紙一面を飾った。アーラ(小隊)にも多くの日系女性が踊る姿が見られたほか、観客席にも日本人があちこちにいた。

 第4回NAK世界アマチュア歌謡祭のために来伯した使節団13人の団長、正木章審査委員長は、「いやぁ、カーニバルは素晴らしい。もうサンパウロもリオと変わらないぐらい立派です」と7年前以来2回目のカーニバルに来場した感想を興奮気味に語った。
 正木さんは宮城県仙台市在住で、日本アマチュア歌謡連盟の東北連合会代表だけに、「山車の雰囲気は、まるで青森のねぶた祭を思わせる。圧倒的な迫力に感動しました」としみじみ。
 第1日目の4日晩、観客として会場に足を運んだ駐在員もいた。YKKブラジルの小瀧健さん、モトホンダの鬼頭正典さんは今年初めてサンボードロモに足を運んだ。小瀧さんは「テレビで見たものとは迫力がけた違い。カーニバルが世界の人たちを魅了する理由を体感できた」と話す。
 一方、鬼頭さんは「光と音が混然一体となった会場に魅了されました。来年もまたブラジルのサンバの迫力を間近で感じたい」とコメントした。昨年はリオ、今年はサンパウロのサンボードロモに足を運んだというブラジルJXエネルギーの谷川二朗さんは、「サンパウロでは日系人の方々も多く親しみをもてました。来年はぜひ家族で来たいと思います」とサンバに魅了されたようだった。
 上り調子の「モシダーデ・アレグレ」では奇術師のイサオ・イマムラがマジックを披露、話題を呼んだ。「インペリオ・デ・カーザ・ヴェルジ」では6年目の三由翼さんが第2メストレ・サーラの大役を今年もこなし、オ・グローボ紙にも報道されていた。その他、多くの日本人や日系人が参加する姿がみられた。