ニッケイ新聞 2011年3月8日付け
高山ヒデカズ連邦下院議員(キリスト教社会党=パラナ州)が2月16日、新しいブラジル日本国会議員グループ会長に選ばれた。同グループは議会内の国際関係議員グループの中では最大規模。下議3期目の同議員は07—09年以来2度目の会長就任となる。任期は今年11月まで。その後は西森ルイス、飯星ワルテル、大田慶子イオランダ、安部順二の各日系議員が順番に会長を務めるという。先日は日本の海江田経産相が「食料や資源の安定確保に向けて、ブラジルとの関係をさらに強化する必要がある」と会見で述べた。移民百周年、地デジ日本方式採用の頃から一段と緊密化する両国関係の中、日系議員の活躍に期待。
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再就職支援をするグルッポ・ニッケイでは99年の創立以来、実に1万3854人もの対応をした。日系人は8171人で、その半分以上である4524人が元デカセギだった。昨年の求職者リストには1090人が登録された。その登録者のうち日系人は826人と大半を占め、日系人の配偶者は34人、非日系は230人。最も多いのは21〜30歳層で31%、それを含めて50歳までで54%を占める。大卒は20%で、16%は高校中退以下。注目すべきは15〜20歳が112人(10%)もいることだろう。高校・大学に行っていてもいい歳だが・・・。
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2回目の日本ツアーを行うピアニストの矢崎愛さん。さらに今回は日本ツアーの後に、自身のCD「ソロ&デュエッツ」のスポンサーの招待により、スロベニアの首都リュブリャナでも4月9日に公演を行なう予定だという。09年に発売した同作品はオリジナル曲のほか、親交を深くしているボサノバの生き証人ジョアン・ドナートの未発表曲を収録。クルツーラFMの「テーマ&バリエーション」でとりあげられ、CD全曲が放送されている。