ニッケイ新聞 2011年3月11日付け
サンパウロ州内陸部のピラシカバやソロカバ、ジャカレイ地方では、韓国企業の進出によって日常的に外国人の姿が見られるようになり、地方の市場にも影響をあたえていると、10日付フォーリャ紙が報じた。
自動車メーカー現代(ヒュンダイ)のピラシカバ工場の生産開始は2012年からだが、同地方には既に同社幹部やエンジニアが家族と共に伯来しており、市民の日常生活や一部の商業サービスが変化している。
また、ソロカバやジャカレイにも、日本のToyotaや中国のCheryの工場が建設され、市民たちがその影響を感じ始めている。
アジア企業3社は、サンパウロ州内部に合計で19億ドルの投資をしようとしている。
ピラシカバでは、2010年にアメリカとロシアにあるヒュンダイ関係者を接待していた人々が2軒の韓国料理店を開店しており、同社の政府関係の交渉役ヴァウデマール・ペレス・ジュニオル氏によると、近いうちにサンパウロ市在住の韓国人グループによって3店目が開店される予定だという。
同氏によると、ピラシカバ市内には現在約150人の韓国人が住んでいるが、韓国人の数はもっと増える予定で、同市では韓国語を勉強する人の数が増えている。市内の学校で教鞭をとるジョゼラネ・ダ・シウヴァさんは、生徒の両親と連絡をとれるように韓国語の勉強を始めたという。