ニッケイ新聞 2011年3月11日付け
「日伯友好の森」の植林を支援するため1月28日、東京の(株)ヤクルト本社からオイスカ・ブラジル総局(高木ラウル会長)に協力金、約32万円が贈られた。
友好の森は移民百周年を記念して、サンパウロ市とグアルーリョス空港を結ぶ高速道路に囲まれた自然保護公園の中に作られたもの。市内から空港に向かう左側に広がっており、植樹3年を過ぎて大きい樹木は2メートル以上に成長している。
現在もサンパウロ州政府、ブラジル・ニッポン移住者協会(小山昭朗会長)らの参加と支援を得て植林が毎年行われており、日本からのボランティア参加も後を絶たない状態だ。
乳製品乳酸菌飲料等を製造・販売する同社はブラジルヤクルト商工(株)含め、全社を挙げて多くの国で環境保全に取り組み、オイスカが26ヵ国で展開している「子供の森」計画を08年度から支援。その関係もあり今回の協力金のはこびとなった。
昨10年度は、社員の環境教育の一環として、ヤクルト本社が毎年行っている環境保全キャンペーンにブラジルヤクルトの社員が多数参加したことから、キャンペーンで得た浄財をブラジルの環境保護活動に提供、その対象に「日伯友好の森」が選ばれ約500本の苗木が植えられる。
オイスカ・ブラジルの高木会長は、「3月中旬の植林にはブラジルヤクルトの社員やご家族、子供たちにも参加してもらおうと考えている」と喜びの声を寄せた。