ニッケイ新聞 2011年3月15日付け
19、20日に初来伯のオバマ米国大統領が、20日にリオ市セントロのシネランジアで大演説会を行うと14日付G1サイトが報じた。
米軍のヘリコプターが13日午後と14日朝、リオ市上空を視察するなど、受け入れ準備は着々と進んでおり、14日のリオ市エドゥアルド・パエス市長とリオ州セルジオ・カブラウ知事、駐伯大使トーマス・シャノン氏の3者会合後、演説会日程などが発表された。
発表によれば、19日朝8時にブラジリアの空軍基地に到着したオバマ大統領は、10時に大統領官邸でジウマ大統領に会い、写真撮影後、外務大臣も同席の上、個別会談。外務省で昼食をとった後は企業家達とのイベントに参加し、夕食は大統領官邸での予定だ。
20日はリオ市に向かい、セントロのシネランジアで一般大衆向けの大演説会を行う。演説会は11時半開場で入場は無料。大統領はこの他に、キリスト像と同市西部のファヴェーラ、シダーデ・デ・デウス訪問の予定。シダーデ・デ・デウスの訪問は、平和駐留部隊(UPP)について知るためだという。
なお、ブラジリアでの両国首脳会談後は、米国在住のブラジル人が同国内で働いた期間を、伯米両国での年金積立期間とみなす事や、アフリカ諸国開発に向けた伯米の協力支援、両国間の貿易問題などについての合意書に署名を行う予定だ。
伯米間でのビザ発行免除についても話し合われてきたが、いまだ完全合意に達しておらず、当面は米国行きのビザ取得が必要なようだ。