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ニッケイ新聞 2011年3月17日付け

 東日本大震災に便乗したオレオレ詐欺が出てくるのではと、読者から広く注意を呼びかけて欲しいとの連絡があった。サンパウロ市ピニェイロス区の女性読者は最近、「ソブリーニョ・マイス・ベーリョだよ」というポ語の着払いの電話を受け、向こうが名乗らないので不信に思い始め、結局は途中で電話を切ったので被害はなかったいう。「あそこで『コーイチかい』とか名前を口に出したらお終い。きっとその振りをして『地震でお金が必要だ』とか言ってきそうです。みんな注意するように広く呼びかけてください」と注意喚起した。
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 兄弟の家が津波に流される様子をNHKで見た佐藤さんは16日朝、ようやく郷里の宮城県岩沼市で消防士をしている甥と連絡が取れ、兄弟の無事が確認されたと編集部に喜びの電話があった。「仙台空港周辺および海から3〜4キロは全滅。兄の家は海から10キロありますが、洪水が近くまで迫って今では海岸まで見渡せるようになったそうです」とにわかには信じがたい情報を伝える。加えて「貞山堀から東は全滅。西側2キロもほぼ家屋崩壊。塩釜、多賀城も海から5キロは酷いことになっている」とも伝えた。