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サンパウロ州=麻疹の予防接種義務化=外国や州外に行く人々に

ニッケイ新聞 2011年3月18日付け

 カンピーナス市で外国帰りの旅行者に麻疹(はしか、サランポ)発生が確認された事を受け、サンパウロ州保健局が国外や州外に行く人達に予防接種を義務付けたと16日付伯字紙が報じた。
 麻疹の発生は数年来減少し続けていたが、国外から持ち込まれたウイルスによる感染が増加し、2010年の患者数は、パライバ州57人、南大河州8人、パラー州3人の計68人。この数は、2006年の57件を上回り、2001年以降最悪の記録となった。
 欧州や南アフリカから帰って来た患者やその後の2次感染は対岸の火事だと思っていたサンパウロ州政府だが、カンピーナス市での罹患確認は、州内の危機感を募らせ、国外や州外への旅行者や、観光、保健、教育などの分野に従事する人への予防接種義務化に至った。
 麻疹の予防接種は幼少期の接種計画表に組み込まれているが、大人になると追加接種を忘れている事も多いため、旅行の際には注意が必要だ。
 国外から持ち込まれたウイルスによるものではない麻疹は、2000年の南マット・グロッソ州を最後に、発生が途絶えていたため、免疫が切れている事を失念している人も多い。

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