ホーム | 日系社会ニュース | 日伯外相が電話会談=在日公館の退避ない

日伯外相が電話会談=在日公館の退避ない

ニッケイ新聞 2011年3月19日付け

 日本の松本剛明外務大臣とブラジルのアントニオ・パトリオッタ外務大臣が17日(日本時間)夜に電話会談を行った。
 日本の発表によれば会談はパトリオッタ外相の呼びかけで午後7時35分ごろから約15分間実施。外相から冒頭、今回の東北地方太平洋沖地震により多くの死者・行方不明者が出ていることについて見舞いの言葉が述べられた。さらに日本への連帯を表明するとともに、ブラジルとして赤十字社等を通じての貢献をしていることを説明した。
 松本外相は感謝の意を表し、総理の指導の下でこの危機を乗り越えるとともに在日ブラジル人を含め全ての被災者への支援に全力をあげると述べた。
 松本外相から現在の日本の対応状況を説明。パトリオッタ外相は、ブラジルのプレスに対して日本政府への完全な信頼を表明していること、また、日本政府からの勧告がない限り在日ブラジル公館を退避させることはない旨を述べ、日本国民の忍耐力と力強さに敬意を表した。
 ブラジル外務省は今回の地震が発生した11日に、ブラジル政府として犠牲者への弔意を表明している。18日の時点で在日ブラジル人が死亡または負傷したという連絡は入っていないが、外務省では日本の大使館・領事館と連携して24時間体制で電話、メールでの対応を行っている。
 担当部署の電話番号は61・3411・6752/6753/8804(午前8時から午後8時)、61・3411・6456(午後8時から午前8時および週末)。メール=dac@itamataty.gov.br。在東京大使館のメールは、comunidade@brasemb.or.jp