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援協総会=初の75評議員を選出=菊地副会長「自覚と責任が大事」

ニッケイ新聞 2011年3月19日付け

 サンパウロ日伯援護協会(森口イナシオ会長)は12日午後、援協福祉センターで「第52回定期総会」を開いた。96人(うち委任状20)が出席した。森口会長は欠席した。
 先亡者に対し一分間の黙祷が行なわれた後、菊地義治副会長は「福祉団体への制約が厳しくなり対ブラジル政府への対応が重要となる。組織改革で新設された評議員の役割は一層重い」と選挙に先立ち、自覚と責任を求めた。
 援協は05年の民法改正で設置が義務付けられ、安定運営を図ることを理由に、評議員制度を導入。今回の総会で初の評議員が選ばれることになった。
 従来、総会の権限だった理事、監査役選挙、事業報告・会計報告の承認、事業計画・予算案の承認、不動産の担保や処分の許可、運営方針の決断を行なうことになる。
 選挙では、提出された75人の評議員シャッパに対し、選挙管理委員会から指名を受けた会員らが、順々に「SIM」「NAO」一票を投じた結果、賛成票95、反対票1。ほぼ全会一致で同シャッパが承認された。
 今月19日に今回選出された評議員により、50人の正評議員のほか、評議員会長など役員が選出される。4月16日の評議員会で理事会の選挙が行なわれる。
 理事会も定款改正で、従来の40人から25人に減員されている。
 2010年度の事業報告が山下忠男専任理事、会計報告が毛利連常任理事からあったが、正式なものは4月の評議員会で行なうとして、大枠で説明するに留まった。