ニッケイ新聞 2011年3月22日付け
日系議員で構成するブラジル日本議員連盟(高山ヒデカズ会長)の飯星ワルテル、太田ヨランダ両下議は、21日午前、文協ビル会議室で東日本大震災に関する記者会見を行なった。
飯星下議は、駐ブラジル日本大使館と連絡が密であることを強調、「日系5団体の活動をブラジル政府として支援する用意がある。何もできないことが悔しい。ブラジルから協力、連携を示したい」と力を込める。
すでに外務省関係者や斉藤準一空軍大将とも会合を開いたことを報告、復興支援を含め、潤滑な支援活動ができるよう地盤固めをした形だ。
企業がまとまった支援金を出す場合は、免税措置を図るよう財務省にも働きかけているという。
「議会を含め、ブラジル社会から多くの温かい言葉を頂いていることに感謝したい。日本人の不屈の〃がんばろう〃精神を信じている。コロニア、ブラジル社会が手を合わせ協力したい」と熱を帯びて話した。
日系5団体のうち、木多喜八郎文協会長、森口イナシオ援協会長、与儀昭雄県連会長、本橋幹久副会長も出席したが、発言は一切なかった。
会見日が口座開設から丸一週間経つことから募金情況の説明を求める声もあったが、「発表時期を検討している」とするに留まった。
会見後、木多会長は記者の質問する〃支援キャンペーン〃の活動内容について、「口座を開け日本への送金方法を考えるのに一生懸命。今、みんなの意見を聞いているところ。具体的な活動案はまだない」と言葉少なに語った。
なお、日本食レストランを経営するサカモト・ジュン氏は、「3週間後を目処に著名シェフら慈善ジャンタを計画している」と発表しながらも、場所や参加シェフ、値段などは未定とした。