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サンパウロ州生徒の学力が低下=年間テストで目標達成できず
ニッケイ新聞 2011年3月23日付け
サンパウロ州教育到達度評価システム(Saresp)で、政府の目標を達成できていない学校の数が3倍にも増えたと19日付エスタード紙が報じた。
Sarespは年一回行われる小学校3、5、7、9年生と高校3年生を対象としたテストで、ポルトガル語、数学、科学の基本知識を測定するもの。
サンパウロ州の教育局は、目標を達成できずボーナスをもらえない州立学校数は、全体の9・9%(510校)だった2010年より増え、29・1%(1474校)になったと発表した。
州立学校の教師に支払うボーナスの算定基準として使われるサンパウロ教育開発指数(Idesp)は、Sarespの点数を使って計算され、学校毎に0〜10で評価される。
高校の場合、Sarespの評価は2年連続で低下を記録。ポルトガル語と数学の点数低下が響き、2009年に1・98を記録したIdespは、2010年には1・81まで低下した。
高校生の基準に達していない生徒の割合は、ポルトガル語では29・5%から37・9%に増えて学力低下が見られたが、数学では58・3%から57・7%に減り、若干向上した。