ニッケイ新聞 2011年3月23日付け
オバマ米大統領が、20日のリオ市での演説で日系人コミュニティに配慮した発言を行った。東日本大震災で日本にいる家族や親族を案ずる人達が多い事を知る同大統領は、「ブラジルは日本国外では最大の日系人社会があり、米国は日本と60年以上同盟関係を持つ国。日本の人達は我々の最も親しい友人で、我々は日本がこの危機を脱するまで、共に祈り、共に居て共に再建する」と述べた時、会衆から拍手が起きたと21日付エスタード紙が報じた。2016年のリオ五輪にも来たいと発言したオバマ大統領だが、その時は再選2期目の大統領として?
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世界水の日の22日、ブラジルでは半数以上の町が水の供給に問題ありとのデータが流れた。2015年までを想定した数字で、5865自治体中、全国の水の需要の73%に相当する55%の自治体で水の供給上の問題に直面するというもので、上水道が整備されてないなどの問題で投資を必要とする自治体は84%、水源確保の問題ありは16%など。2005〜25年の間の人口は4500万人増えると想定されており、この20年間の水の需要は毎秒13万7千リットルずつ増えていくという。水源確保に関わる部分としては、貯水池に流れ込む汚水の問題もあるが、下水管理のための投資は478億レアルが必要で、浄化や給水とあわせた投資必要額は700億レアルに上る。