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バスより飛行機で旅行=所得向上で航空便利用増加
ニッケイ新聞 2011年3月24日付け
フォーリャ紙の調査によると、国内旅行に飛行機を使用する人の数は、州間バスを利用する人の数を超えると22日付同紙が報じた。
2010年に国内の移動で飛行機を使用した旅客数は6570万人を記録しており、ブラジル航空史上最大となった。今年初めの2カ月間は、既に昨年同期より10%の増加がみられている。
フォーリャ紙が利用した国家陸路輸送庁(ANTT)報告書によると、2010年のバス利用者数は約6700万人で、2003年からの減少傾向が続いている。
この数字は、ANTTがサンパウロ州経済調査院(Fipe—sp)に頼んで得たもので、新しい路線の入札用に使われる。ATNNによると、バス会社が報告した乗客数はFipe調査より約38%少ないという。
一方、2002年から2010年にかけての航空便利用者数は115%増加。同期間中のバス利用者は31%の減少をみせた。
ゴル(Gol)航空会社によると顧客の47%はCとDクラス。また、同社はサンパウロ市パウリスタの地下などに窓口を開いており、クレジットカードなどでの36回払いが可能で、買い求めやすいよう工夫している。
ゴル航空会社の調査によると、5%から10%のお客は初めて飛行機を使用している。
2007年以降目立つ所得の向上や空の便利用に好ましい状態(ドル安や飛行機代には商品流通サービス税が含まれないなど)が、陸路と空路の旅行者数逆転の主な原因とされている。