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東日本大震災=61万レの浄財集まる=御三家、3県人会の総額=広がるコロニアの善意

ニッケイ新聞 2011年3月24日付け

 1週間で61万レアル(約3050万円)の浄財—。文協、援協、県連のコロニア御三家が14日に開設、公表した東日本大震災の特別口座に振り込まれた額が21日現在、約48万レアルであることが発表された。23日午前には、コチア青年連絡協議会は3万レアルを文協に手渡した。ニッケイ新聞の取材によれば、3県人会への義捐金額は、宮城(3万4千レ)、岩手(2万6千レ)、福島(4万レ)。以外にも多くの団体が義損金を募っていることから、コロニア善意の募金は、ブラジル政府が拠出する50万ドル(約4千万円)を大きく超えると見られる模様だ。

 発表によれば、21日午後1時の段階で、御三家の口座に振り込まれた金額は47万9533レアル。2100の振込み回数があったことから、各回の平均は約230レアルとなる。
 初回の送金日は未定だが、在聖総領事館との調整の結果、日本赤十字の口座に直接振り込むことが決まっている。
 なお、毎週火曜日に監査法人を通した義捐金額を発表していくという。
 岩手県人会の千田曠曉会長は、「県人以外の人が多かったことが意外だった」と話す。同会が開放する図書館利用者からのものもあった。
 「県を問わず心配してくれている。(入金者が)誰か分からないが、お礼の言葉もない」と感謝しきりの様子を見せる。
 「娘二人が研修に行かせてもらったから」と一人で3千レを置いていった会員がいた宮城県人会。中沢宏一会長は、「予想以上にみなさんが心を寄せてくれた」と喜ぶ。同県人会では、今月26日から毎週土曜日に「青葉チャリティ応援市」を開催、収益の一部を義捐金に充てることも決まっている。