ニッケイ新聞 2011年3月24日付け
07年から在聖総領事館で領事部長として勤務した後藤猛領事(58、大阪)の後任として、成田強氏(60、新潟)がこのほど着任、ブラジルに到着した17日、あいさつのため来社した。
成田領事は、74年に外務省に入省。大臣官房勤務後、イタリア、アラブ首長国連邦に駐在、経済協力局(現・国際協力局)ののち、リビア(86〜89)、ノルウェー(89〜92)、マダガスカル(92〜94)、ハンガリー(00〜04)、マレーシア(04〜09)各国で領事業務を務めてきた。
「ラテン系の国は初めてなのでこれから勉強」としながら、「資源も豊かでこれからの国。資本も集まり、在留邦人も増え、領事業務も忙しくなるのでは」と話す。
ともに来社した後藤領事は、ポルト・アレグレ出張駐在官事務所の勤務となる。
2度のサンパウロ、マナウス、レシーフェの勤務をあわせると、ブラジル駐在は15年を超える。08年の100周年でも交流事業に携わり、昨年はサンパウロ州ボツカツ市で初めての「日本祭り」をコーディネートした。
「南大河州でも日本文化の人気は高い。今までに培ったコロニアとの関係〃見えない宝〃をもとにサンパウロとの橋渡しができれば」と文化事業にも意気込みを見せていた。