ニッケイ新聞 2011年3月29日付け
27日、世界サッカー史上、ゴールキーパー(GK)として最多得点王でサンパウロFC主将のロジェリオ・セニが38歳にして、キャリア通算100点目を決めたと、28日付エスタード紙が報じた。
その歴史的瞬間はサンパウロ州選手権の対コリンチャンス戦と、理想的な試合の中で起きた。サンパウロFCは宿敵のコリンチャンスに2007年以降、過去11度の対戦で勝利できずにいたが、今回の試合では元ブラジル代表も経験したGKのセニのゴールが勝敗を分け、2対1で、4年以上にわたるタブーを破った。
通算100点目のゴールは、後半8分ゴール前でのファールによって作られたチャンスに、正確で華麗なフリーキック(FK)によって決められた。
試合後のインタビューで100点目のゴールについて訊かれたセニは、「ゴールを決めるという考えで試合には出場しなかったが、重要な試合にフリーキックと、私が待ち望んでいた瞬間そのものだった」と涙を拭きながら答えた。
1991年にデビューし、現在は38歳のセニは、ペナルティーキック(PK)やFKを蹴るGKとして有名で、FKで56ゴール、PKで44ゴールを記録している。
国際サッカー連盟(FIFA)の記録では、親善試合で決めた2点のゴールは数えられておらず、通算98点となっているが、本人はこれに対し、「私はこれら2点のゴールを忘れることはできない。ゴールは観客や審判のいる試合で決められており、正当なものである」と述べた。
1試合平均では0・1点を入れており、サンパウロFCで決めたゴールの数も歴代の選手の中で18番目。965試合に出場しているセニの次の目標は1千試合出場か?