ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
20年の友情が仇に=企業機密盗んだ男逮捕
ニッケイ新聞 2011年3月29日付け
サンパウロ州内陸部の町アシスで、90年代からの友人の企業機密を売り飛ばそうとした男が24日に逮捕された。
26日付フォーリャ紙によれば、20年近い友情を悪用したのは34歳のジウリアノ・S・B・デ・カルヴァーリョ容疑者。被害者は、化粧品会社を興して成功し、サンパウロ市に移ってきたアレサンドレ・ナシメント氏だ。
この二人は数年ぶりに再会し、カルヴァーリョ容疑者はナシメント氏の会社の販売員として欧州に製品を売り込もうとしたが、思うように品が売れず、ナシメント氏の自宅に一時間借りした。この時、ナシメント氏宅の駐車場のリモコンを盗み出したカルヴァーリョ容疑者は4人組を手配し、2月19日にナシメント氏の自宅を襲わせた。
強盗は化粧品の調合法のデータ入りコンピューターや貴金属などを持ち出したが、余りに的確なやり口を不審に思った警察に、コンピューター内蔵の追跡装置が機械はアシスで使われていると知らせてきたとの通報が入ったのは数日前だ。
同容疑者の逮捕は24日で、通信記録によれば同容疑者は200ユーロ相当の企業機密をフランスやアフリカに売り込もうとしていたという。