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東西南北

ニッケイ新聞 2011年3月29日付け

 27日にロンドンで行われたブラジル対スコットランドの親善試合は、2対0でブラジルの勝ち。南アフリカでのW杯出場選手の中からルーシオ、ジューリオ・セーザル、エラノも参加する中、若手のネイマールがペナルティを含む2点を叩き出し、注目を集めたが、ネイマールが2点目を入れた直後に、スコットランド側の応戦席からバナナが投げ込まれるという悲しむべき光景が見られた。気付いたのは若手のルーカスとネイマールで、ブラジルの選手を猿と呼んだりバナナを投げ込んだりという人種差別的行為は、今年のヨーロッパで3度目。誇り高きヨーロッパ勢だから、ブラジルごときに負けてたまるかという気持ちかも知れないが…。
     ◎
 28日付サイト記事によると、同日午後、リオ市リオ連邦大学のチャペルから火災が発生。チャペルのある建物は1842〜52年に建設され、ペドロ2世が宿泊施設として利用していたとして歴史遺産に指定されている。出火当時、チャペルでは修復工事が行われていたというが、この工事が出火の原因か否かは不明だ。火災の起きた建物では経済学や経営学その他の講義も行われていたが、授業中の学生の中には、チャペルにあった機材などの搬出を試みた人もいたという。現場付近は交通渋滞などが起き、消防車も近づくのが困難だというが、16時半現在、けが人などの報告は出ていないようだ。