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地下鉄などで特別授業=1年間で4900問解決

ニッケイ新聞 2011年3月30日付け

 サンパウロ市地下鉄やパウリスタ都電公社(CPTM)駅内に設置された学生などを対象にした質問コーナーで、教師達は1年間に4900もの問題を解決したと、28日付アゴーラ紙が報じた。
 地下鉄のコンソラソン駅とCPTMのブラス駅には、2010年2月から、大学の教師などがポルトガル語と数学に関する質問に答え、問題の説き方などを教えてくれる無料相談コーナー、『チラ・ドゥヴィダス』が設置されており、これまでの1年間に、4900もの問題を解決した。
 交互に交代しながら質問に答えている、エスタシオ(Estacio)/ウニハジアル(UniRadial)大学教師12人の1人で、数学教師のマリア・ド・カルモ・セルヴィドネさん(39)は、「高校生や大学受験生から、会話の勉強のための外国人などが来るが、最も多いのは公務員採用試験の受験者だ」という。
 農業大学を卒業したテレマーケティングのオペレーター、サクガワ・ネイデさん(49)は、ブラス駅での『特別授業』のおかげで二つの採用試験(ジアデマ市役所と地下鉄)に受かった。彼女は「日本に15年間もいたため、帰ってきた時には何もかも忘れていた。特にポルトガル語では『特別授業』が役にたった」と述べている。
 地下鉄マーケティング部門のアルイジオ・ジビソン氏によると、このサービスを10駅まで拡大する予定で、次の開設予定は地下鉄1号線(青)のサンタナ駅。

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