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ルイスSPFCへ復帰=歓迎会にはセニも参加=競技場は4万5千人で満員

ニッケイ新聞 2011年3月31日付け

 29日、モルンビー競技場で行われたサンパウロFCのフォワード(FW)、ルイス・ファビアーノ・クレメンチの歓迎会にはロジェリオ・セニが参加し、スタジアムをファンで満員にしたと、30日付エスタード紙が報じた。
 『ファブローゾ(ポルトガル語で素晴らしいという意味)』の愛称を持つセビージャFC(スペイン)のFWルイス・ファビアーノが古巣のサンパウロFCへ復帰と発表されたのは11日で、29日にモルンビー競技場で歓迎会が行われた。歓迎会には27日の対コリンチャンス戦でキャリア通算100点目を決めた同クラブのゴールキーパー、ロジェリオ・セニも参加し、ファビアーノの移籍とロジェリオの100点目のゴールが祝われた。
 今回のファビアーノの移籍とロジェリオの100点目を祝うため、モルンビー競技場を埋め尽くしたファンの数は4万5千人で、ロナウド(8千人)やロナウジーニョ(2万人)の歓迎会をはるかに上回った。
 ファビアーノのサンパウロFCとの契約期間は4年間。両クラブは移籍金760万ユーロ(約1400万レアル)で合意に至っている。
 現在30歳のブラジルを代表するストライカーのファビアーノは、2005年夏にFCポルトからセビージャへ移籍。セビージャでは通算66得点を記録し、2006年と2007年のUEFAカップ連覇、2007年と2010年のスペイン国王杯優勝に貢献した。
 ファビアーノは、2001年から2004年まで在籍したサンパウロのリーグ戦87試合で61得点マークしたが、優勝などを逃し、ファンからは一時、『ピポケイロ』(いざという時に失敗する奴)や『アザラード』(不幸者)と呼ばれていた。しかし、彼は、「サンパウロには大きな恩義を感じていた。再びサンパウロのユニフォームに袖を通したからには、全力を尽くし、ひとつでも多くのゴールを決めることを約束する」と述べ、ファンから受けた文句などは昔の事と水に流した。