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携帯電話の番号不足問題=5から始まる番号の導入へ

ニッケイ新聞 2011年3月31日付け

 サンパウロ市とその周辺での新しい携帯電話回線用の番号不足問題を一時的に解決するため、モバイル通信事業者は、4月4日から今まで固定電話用に使われてきた数字の5から始まる電話番号を携帯電話用にも使用することが認められたと、24日付エスタード紙などが報じた。
 5で始まる番号は固定電話でも使われているため、携帯電話にかける人には、携帯電話への通話である事を識別できるようなメッセージが流れる事になっている。モバイル通信事業への5から始まる電話番号の解放で、市外局番11のサンパウロ都市圏では690万もの新しい携帯電話番号の導入が可能となる。
 この処置により、この地域の携帯電話サービスで使用できる回線数は3700万から4390万まで増加する。国家通信監督庁(Anatel)によると、この地域では1月現在、2800万人が携帯電話サービスを利用している。
 今回の対策は、サンパウロ都市圏の新しい携帯電話需要を満たすためにとられたもので、2012年までにブラジル全土の携帯電話の番号を9桁へと増やす間までの一時的なもの。2012年末までにエリア11の携帯電話の回線は3億7千万まで増える見込み。
 また、その他の対策として、顧客がキャンセルした番号を企業が再び使用するための時間を半減する。これにより、従来は180日であったキャンセル番号の隔離期間が90日に減少される。

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