ニッケイ新聞 2011年3月31日付け
在聖総領事館(大部一秋総領事)は3月22〜24日の3日間、レジストロ日伯文化協会会館で今年最初の出張サービスを行なった。レジストロは2年後に日本移民入植100周年を迎えるブラジル最初の日本人植民地で、市人口の約7・8%に当たる4200人の日系人が住んでいる。
総領事館から戸籍国籍班の田中寿径副領事、田畑ユキミ職員、椎野レジーナ職員の3人が在外選挙登録申請、戸籍の届出(婚姻、死亡、帰化など)、旅券取得や証明書発行の説明等のサービスを無料で行った。
レジストロ市を始め近隣のセッテ・バラス、ジュキア、パリケーラス、カジャチ、ジャクピランガ、ミラカツ、カナネイアから174人が書類の届出をした。
中には結婚40年にして婚姻届を提出した〃花婿〃も2、3人いた。田中副領事の話によると、総領事館が出張サービスを始めたのは03年で今年9年目を迎える。昨年はモジ・ダス・クルーゼス、クイアバ、アルジャー、ミランドポリス、スマレー、カンポ・グランデ、ボツカツなどの市で出張サービスが行われた。
3日間の出張サービスを終えた田中副領事は、「レジストロには私の思っていた通りの大きな日系社会が存在していました。未だ戸籍未登録の方も多く、今回この町に来て良かったと思います。サンパウロ総領事館管内で機会あるごとに積極的に出張サービスをしていきたいと思っています」と感想を述べた。(金子国栄さん通信)