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ブラジルと協力深める米国=バイオ燃料の使用を誉める

ニッケイ新聞 2011年4月1日付け

 米国のバラク・オバマ大統領は、3月30日の演説で今後10年間で石油の輸入量を3分の1まで削減する目標を打ち出し、代替燃料であるバイオ燃料使用国例にブラジルを挙げたと30日付フォーリャ紙サイトが報じた。
 オバマ大統領は、「バイオ燃料の可能性を疑う人は、ブラジルをみてください。ブラジルの車両の半数以上は、バイオ燃料で走行している」とブラジルのエネルギーの安全保障のあり方を賞賛した。
 オバマ大統領は、石油に代わるものとしてのバイオ燃料には、エタノール以外にも、生物由来の資源であるバイオマスや(サトウキビや果物、草木の)しぼりかすから作るエネルギーもあると説明している。
 3月19、20日に来伯した際に、オバマ大統領は、岩塩層下油田から採掘された石油の輸入国となると約束しており、ブラジルからの石油輸入は削減しないとも発言。これらの採掘のため、ブラジルと知識や技術を共有すると付け加えた。
 演説はアラブ諸国の混乱で原油価格が高騰している中で行われ、米国の燃料の半分は輸入原油に頼っていると説明。原油高騰の影響を避けるために中東以外の地域での石油開発に力を入れると共に、外国産燃料への依存度を減らすため、天然ガスやバイオ燃料の国内生産の増加を奨励した。