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東日本大震災支援キャンペーン=ガンバロウ!=ニッポン〜小島友四郎(福島県人会会長)

ニッケイ新聞 2011年4月2日付け

 はじめに東北関東大震災の犠牲者に対し、心からの哀悼の意を表したいと思います。そしてまた、全被災地に対しお見舞申し上げます。
 このたびの、観測史上最大の地震そして大津波により壊滅的被害を受けた岩手、宮城、福島の各都市。2週間が過ぎた今なお、避難所の不自由な環境での生活、さらには先行きの見えない毎日を送っておられる多くの方々がいる姿をテレビで見るたびに心を痛めております。
 被災地では地震で家も何もかもがなくなり、やむなく避難所へとなったわけですが、福島の場合は原発の問題で、家や土地には被害はなかったものの、先祖からの家、土地、家畜までそのままにして避難指示に従って泣く泣く避難しました。原発問題で避難した方達に限っては、残してきた家にはいつ帰ることができるでしょうか。
 また元の所で農業を営むことができるのでしょうか。これは農業に限らず、商業、工業についても立ち行かないわけで、それではいつになったら戻れるのだろうかということになります。この答えは原発事故がいつ収まるのかによってのみ決まるわけで、本当に福島が案じられてなりません。
 かといって、この文明社会を維持していくためには、この原発問題は避けて通る事のできない問題なので、今やこれは福島だけの問題ではなく、すでに地球規模の問題なのです。今世界中から専門家達が来日し、多くの専門家達により検討に検討を重ねてこの原発事故の解決に当たっているのだと思いますが、この問題の解決は成るのでしょうか。
 この難しい原発問題が終息して初めて、福島の本当の復興が始まるのだと思います。福島の皆さんはじめ、日本の皆さんを県人会をあげて応援させていただきます。