ニッケイ新聞 2011年4月6日付け
ブラジル日本交流協会(二宮正人会長、ANBI)の研修留学生帰国報告会が3月12、13両日、サンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区のブラジル日本語センターで開催され、受け入れ先団体や世話になった人への感謝のコメントが多く聞かれた。2010年度の研修生は20代前半から30代までの11人で、研修地域はアマゾナス、ミナス・ジェライス、サンパウロ、サンタカタリーナ、南リオ・グランデ各州にまたがっていた。
ウジミナスで研修した今井紀子さん(東京)は「見ず知らずの私を研修先が引き受けてくれ、そこには私の知らなかった日伯の絆、日本人の方たちの存在がありました。それらに感謝し、今後その恩返しをしていきたいと思っています」とのべた。
田辺梓さん(東京、アルモニア学園で研修)は「研修先の先生、職員さんは言葉もできない私を温かく見守ってくれた。生徒たちにも励まされ、多くを学ばしてもらった。感謝しています」と語った。
小笠原夏織さん(宮城、ヤマト商事で研修)は「ポ語やブラジルのことが分からない私を引き受けて下さり本当に感謝しています。研修を通じブラジルの将来を考えるきっかけとなり、良い刺激になりました」と語った。
高山佳美さん(北海道、ホス建設で研修)は「ブラジルで、日本とはまた違う『人の温かさ』に触れる事ができました。それを感じる事ができたのは、研修先のホス建設さんのおかげです! 1年間ありがとうございました!」と元気よくコメントした。
田中智子さん(福岡、さくらホームで研修)は「日系社会の中で日本語、日本文化の大切さを学ぶことができました。大勢の方が私を受け入れて下さり有難うございました。心から感謝しています」という。
森下周子さん(北海道、ブラジルヤクルト商工で研修)は「ブラジルや日本、そして自分について深く考える事ができました。ここでの出会いを今後とも続けて行きたいです。ブラジルに来て良かった。皆さん有難うございました」とのべた。
加藤亜希さん(愛知、カシアス・ド・スル日伯文化協会)は「ミスもありましたが、他の先生たちは我慢強く、私のやり方を尊重してくれた。来年度の研修生に私の経験を伝えて行きたい」という。
ニッケイ新聞で研修した宇野秀郎さん(大阪)は「記者という仕事を初めて体験し、かけがいのない経験をさせてもらった。歴史ある日系社会の懐の深さに心から感謝しています」と締めくくった。
その他、矢澤良政さん(NGOハンズ)、山﨑敦朗さん(ホンダロック・ド・ブラジル)、関口智絵さん(こどものその)が研修した。次の11年度研修生が今週末には来伯する予定。