ニッケイ新聞 2011年4月6日付け
東日本大震災に義捐金を送るため、本門仏立宗日教寺(コレイア教伯教区長)は第20回慈善バザーを10日午前9時半から午後4時半まで開催する。原敏晴同寺局長を団長とする訪日団が5月に、バザーの利益全額を義捐金として赤十字に渡すという。
仏立宗では日本全国400カ寺あるうち、大震災の被災地には18カ寺もあり、すでに東京や横浜の寺から若い僧侶などを中心とするボランティアが現地で支援活動をしているという。福島原発から30キロ地点にも1カ寺あるという。
教伯教区長は「今までは日本から助けてもらうばかりだった。今度は子が親に恩返しをする番。かつてない金額の義捐金が集まると思います」と力を込めた。大震災の翌日から全伯10カ寺で寄付金募集が始まり、1日時点で150万円相当が集まったという。
と同時にインターネットを通して、ブラジルの各寺から応援メッセージを自主的に日本の関係者に送る運動も始まっている。
今回のバザーでは婦人部が中心になってヤキソバ、うどん、寿司、天ぷら、サウガジーニョ、パステルなどが販売されるほか、日本輸入品業者が50店舗を開設する。
本堂では僧侶7人が交代で一日中、仏教の講習会を開くほか、仏教アニメの上映会もある。来社した吉川卓志広報部長は「子供が遊ぶ場所もあるので、ぜひ家族連れでお昼ご飯を食べにきてください」と呼びかけた。
なお24日には大震災の四十九日忌が予定されている。住所及び問い合わせは以下(Rua Ibaragui Nissui,166, Jd. Vila Mariana、11・5572・7273)まで。