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9日間で被害届け3件目=USP構内で強盗事件続く

ニッケイ新聞 2011年4月7日付け

 少なくとも毎日10万人以上の人が出入りするサンパウロ総合大学(USP)構内(シダーデ・ウニヴェルシタリア)で強盗事件が頻発し、9日間で3件の被害届けが出ていると、5日付フォーリャ紙が報じた。
 3月30日19時頃、車を駐車しようとしていた女子学生と同行していた友人が2人組の男性に襲われ、後部座席へ移動させられた。車を乗っ取った犯人らは構内でも人気のない場所まで素早く移動した後、現金やクレジットカードを奪って被害者を降ろし、車と共に姿を消した。
 被害に遭った二人は通りがかりのタクシーを止めたが、その運転手は、以前にも同じ場所で強盗被害者たちを乗せたことがあると話していたという。
 USP本部には、今回の事件以外にも、ここ2週間で2つの事件の届け出があった。
 3月23日21時30分頃、USP薬学部ビル付近で襲われた女子学生が、構内の現金自動預け払い機(ATM)まで連れていかれた。また、31日には別の学生が強盗の被害に遭っている。
 大学本部は、校内の安全システムの改善を約束しているが、詳細や期日は明らかにしていない。また、本部に届けられた事件以外にも、警察に直接届けられた事件がある可能性も高い。
 シダーデ・ウニヴェルシタリアでは現在、95台の監視カメラが設置され、114人の警備員を雇っている。また、軍警察の巡回経路にもなっており、20時以降は学生証なしでの立ち入りは禁止されている。
 カンピーナス大学でも3月中に、電撃誘拐を含む強盗事件が少なくとも4件発生。警備員が登録した事件も今年は既に2件あり、昨年中の記録と同じ件数となっている。

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