受賞者よろこびの声

第55回パウリスタ・スポーツ賞

ニッケイ新聞 2011年4月9日付け

 節目の第55回パウリスタ・スポーツ賞を受賞したのは、16部門2特別賞の18人。贈呈式では様々な喜びの声が聞かれた。
 相撲部門の本村巌夫さん(82)は、「受賞は先輩、皆さんのおかげと感じている」と謝辞。水泳部門の橋本ユタカ・フランシスコさん(70)は、「水泳を通じて日系社会とブラジル社会の融合に貢献できた」と喜びを表した。
 野球部門受賞の沢里オリビオさん(65)は、豊和工業少年野球部などで技術を磨き、全伯野球連盟副会長、パウリスタ球連会長などを歴任。08年にはボン・レチーロ球場改築など移民百周年事業の推進に尽力した。「たくさんの先輩が来てくれて嬉しい。最高ですよ」と喜ぶ。
 庭球部門で受賞した森谷悟郎さん(67)はパラグアイのラ・コルメナ移住地生まれ。ブラジルへ留学して定住し、現在はサンパウロ市で医療機器販売会社を経営する。テニス経験は35年、今も毎朝5時半から練習を続けているという。「テニスは元気の秘訣。病気もしませんよ」と笑顔を見せた。
 21歳から柔道を始めた城間盛浩さん(62)は後進指導の傍らマスターズ大会に出場し、昨年は全伯大会で優勝を果たした。「柔道のおかげで健康」という城間さん。「この年でも20代、30代の人に負けない気持ち」と話した。
 橋詰明夫さん(64)は長年務めたパウリスタ・マレットゴルフ連盟会長を勇退したことを機会に受賞した。ゲートボールやテニスの愛好者から始まり、現在の同連盟会員は800人。「健康にいいスポーツとは思っていたが、こんなに広まるとは思わなかった」と振り返り、「日系以外も含め今後どう普及していくかが課題」と話していた。