ニッケイ新聞 2011年4月12日付け
11日付アゴーラ紙が、サンパウロ州海岸部のサントス市とサンヴィセンテ市では9日夜から10日未明に少なくとも9人が撃たれ、内1人が死亡したと報じた。
また、同日付G1サイトでも7人が撃たれ、被害者らが、黒い車からの発砲を受けたと供述していると報じた。
市警と軍警は、二つの仮説を立て、調査を行っている。
一つ目は、州都第一コマンド(PCC)のリーダー、ジョゼ・カルロス・デ・オリヴェイラ(50歳、通称ゼ・アルズル)が何者かに殺害された事に対する報復。
二つ目は、1日にグアルジャ市のヴィセンテ・デ・カルヴァーリョで軍警のパトカーが襲われ、二人の警察官が負傷した事件との関係性が考えられている。
この地域では別のPCCリーダー、ジュアンが殺害されており、事件が連続して起きていた。
軍警のセルジオ・デル・ベル大佐は、事件は全てで5件確認されており、内一つは交通トラブルによるものだとし、原因を特定するには早すぎると述べた。
また同大佐によればは、9日にプライア・グランデで起きたバス放火事件は、オリヴェイラ殺害に対する青年達の報復だという。地域住民によると、乗客は火を付ける前にバスから下ろされ、車内には誰もいなかったという。
住民によると、8日のPCCリーダー殺害後、密売人らが外出禁止令を出したという。市警はこの情報を認めたが、軍警は否定している。