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東西南北

ニッケイ新聞 2011年4月13日付け

 サンパウロ市のパウリスタ大通りで11日、路上生活者がバス待ちの女性に切りかかり、助けようとした男性も大ケガをするという事件が起きた。目撃者によると、容疑者はバス停周辺を何分か歩き回った後、いきなり刃渡り20センチほどのナイフで切りつけたといい、女性は顔と腕に負傷。女性を助けようとした男性は容疑者と格闘となり、胸と左腕に傷を負った後、容疑者を振り切って現場から退避しようとしたところで警察が駆け付けたという。酒を飲んだ形跡のある路上生活者は何かに驚いた様子で、正当防衛と主張。出血多量でクリニカ病院に運ばれた男性は手術を受けたが、同性愛者襲撃事件なども続いたパウリスタ。不意打ちでは避けられない?
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 不意打ちといえば、12日朝6時頃、サンパウロ州海岸部のサントス市にある石切り場で起きた土砂崩れも不意打ち。リオーサントス街道脇の現場で作業中だったトラック運転手のクレイトン・レヴェチオ・ドス・サントスさんによれば「地面がいきなりなくなった」という。サントスさんの車は岩棚に取り残され、車体の一部は空中に浮いた状態になった。5万トンともいわれる岩が、地すべりを起こして崩れる轟音は周囲に響き渡り、作業員二人が生き埋めに。足場をなくした他の作業員達は何とか安全なところに辿り着いたというが、15時現在、作業員二人の安否は不明のままだ。