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NAK世界歌謡祭盛大に=日本から13人が来伯=「上手に歌うのに感心」

ニッケイ新聞 2011年4月13日付け

 第4回NAK世界アマチュア歌謡祭INブラジルが3月6日、文協大講堂で開催され、パラグアイから2人、日本からもCDデビューを果たした歌手を含めた使節団13人(正木章まさき・あきら団長)が来伯して盛大に行なわれた。「新人からベテランまでが参加して、みんなが楽しく歌えるように」というテーマで、322人の参加者と聴衆は終日楽しく過ごした。
 正午から行なわれた開会式では、まず栗崎邦彦(くりさき・くにひこ)歌謡祭実行委員長があいさつの中で、日本アマチュア歌謡連盟(NAK)の竹本雅男本部長ら関係者に感謝し、続いて北川ジューリア好美ブラジルNAK会長が同連盟の歌を手拍子の中で全員で元気に歌い、「世界大会ができたのもみなさんのおかげ」とのべた。
 来賓として林まどか文協副会長が「美しい日本語で仲間を増やし大きな輪を」とのべ、ブラジル汎米日系人協会の矢野敬崇(のりたか)会長も「世代交代が進んで日系人としての一体感が失われがちな現在、日本語で日本の心を歌う国際的な催しは的を得たもの」と賞賛した。
 使節団を代表して正木団長(NAK東北連合会代表)は「歌に国境なしといわれるように、日伯がますます親睦を深め、明るく歌える喜び幸せこそが世界平和につながる」と語った。
 最後にブラジルNAKの北川朗久(あきひさ)名誉会長は「本部の協力で今回も素晴らしい大会になった。次のブラジル開催は第6回、各国からお招きしたい」と締めくくった。
 午後2時からは特別ショーとして正木団長が「お帰り」、日本でCDデビューをしている佐藤節子さんが「伝説の島」、水谷さおりさんが「思い出の冠川」などを歌って会場を盛り上げた。
 本紙取材に対し、来伯2度目、審査委員長も務めた正木氏は「日本では50代以上が中心だが、ブラジルでは10代から居て歌い手の層が厚く、上手に歌うのに感心する」と感想をのべた。NAK会員は日本国内に2万5千人、ブラジル以外には米国のロス、ハワイ、韓国にもいる。ブラジルNAKは北川名誉会長の尽力で15年前に設立され、世界歌謡祭は03年から隔年開催している。
 成績は次の通り。《B6、4》林ジョージ《B3、1》片岡由美《A8、7》大野淳子《16、5》松本ひろ子《A4、3》大原直美《A2、1》小波津さゆり《ESP-8》平井熊太郎《ESP-7》長松憲一《ESP-6》槌永輝雄《ESP-5》高橋つよ子《ESP-4》田中さつき《ESP-3》平田エミリア《ESP-2、1》岡本文江《EXTRA-8》仁科九一《EXTRA-7》赤木時子《EXTRA-6》榊原利一郎《EXTRA-》石田ダニエル《EXTRA-4》大園茂昭《EXTRA-3》大園圭子《EXTRA-2、1》高橋成美リリアン《SUPER EXTRA-8》渡辺しろ子《SUPER EXTRA-7》溝上哲治《SUPER EXTRA-6》秦芳郎《SUPER EXTRA-5》ナカンダカレ・イレーネ《SUPER EXTRA-4》大木恵美子 《SUPER EXTRA-3、2、1》鯨井恵子《STAR》小沢ユカ《童謡》照屋ミユキ《ちびっ子》桑原エリカ