ニッケイ新聞 2011年4月13日付け
第1回送金額は約1億円——。東日本大震災の義捐金をとりまとめている日系5団体(文協、援協、県連、日文連、商議所)は12日午後の記者会見で、今週末を目処に180万レアルを日本赤十字の指定口座(東京三菱UFJ)に送金することを発表した。
木多喜八郎・文協会長、森口イナシオ・援協会長、園田昭憲・県連会長、与儀昭雄・県連元会長は5団体がまとめる義捐金総額が12日正午までに186万1194レアルとなったことを報告した。
先月22日(47万9533レ)、29日(80万669レ)、今月5日(148万2094レ)とコロニア内外から浄財が続々と集まったことに触れた木多会長は、「今週末を目処にほぼ全額の180万レを送金し、2回目は5月を予定している」と説明する。
海外送金手数料などは全て無料で、「各銀行の協力のおかげで全額を送ることができる」と感謝の気持ちを述べる。
文協事務局は、送金の時期が現在にずれ込んだことについて、日本赤十字に先月29日から数度送金方法を問い合わせしたが、ようやく今月9日になって口座や領収書の送付時期に関する返答があったことを報告した。
森口援協会長は、監査法人に関して、「複数の口座全体をボランティアで見る監査法人を探すのは大変。『形として1千レでやる』と申し出たところもあるが、各団体の口座をそれぞれが契約する監査法人に担当する方法も検討中」とし、今月末までには確定したいとしている
なお、一応の締め切り期限としている今月末に口座を閉鎖することはなく、以降も義捐金は継続して受け付けるという。
与儀県連会長は、「6月には長崎県人会がチャンポン祭りの売上総額を、7月の日本祭りでも支援活動をする予定。送金は数度にわたるのではないか」と話している。