ニッケイ新聞 2011年4月15日付け
サンパウロ市のカサビ市長が発起人となり、連邦政府やブラジル民主運動党(PMDB)の支援も受けた民主社会党(PSD)が、正式に発足と14日付伯字紙が報じた。
13日にブラジリア開催された設立総会後、議事録に署名したカサビサンパウロ市長は、「現政権が善政を敷く事を望んでいる」と言い、ジウマ大統領支援を改めて表明。
設立メンバーには、下院議員30人、上院議員2人、州知事1人、副知事5人が名前を連ねており、国会議員数では民主党(DEM)より2人少ないが、既存政党の社会党(PSB)や民主労働党(PDT)より人数が多い政党となる。
PSD設立で最も痛手を受けたのはカサビ氏所属政党だったDEMで、9人の議員を失う。サンパウロ州のギリェルメ・アフィフ・ドミンゲス副知事もDEM離籍者で、2012年のサンパウロ市長選には、ブラジル民主社会党(PSDB)候補に対立出馬の意向。PSDBのジェラウド・アウキミンサンパウロ州知事が、来年のサンパウロ市長選候補はカサビ氏には政界の親にあたるジョゼ・セーラ氏しかないと言い出した理由もそこにある。