ニッケイ新聞 2011年4月15日付け
3月20日午後4時からブラジリア・タグアチンガ日伯文化協会において、東北関東大震災の法要ミサが200名近くの会員を集めて厳かに行なわれました。
この度の震災は、今迄にない最大9.0の大きい地震によって、高い津波が押し寄せて、たくさんの人と家と車が流されました。
今迄に知る情報では死者と行方不明者で2万1千人以上になっています。
それに15万棟の家が地震と津波で壊されてしまいました。その上、福島第一原発の事故により大爆発をして、世界中の人々に不安と心配と恐怖を与えました。
地震、津波、原発事故との三重の被害によって・・・生きている人達も、家を失い、家族がばらばらで、怪我をされ病院に入院している人、死亡した人、まだ見つかっていない人もたくさんいます。
それに寒さにさらされている被害者の状態を見て・・・日々涙をこらえています。
こんな悲惨な同胞を目のあたりにして、我々日系人はだまってみている訳にはいかないと思います。
この会員の中でも日本に働きに行って、お世話になった人もたくさん居ると思います。
この度の災害に少しでも、お役に立ちたいとブラジリア・タグアチンガ日伯文化協会からの、お金5万レアルと、村の有志の方々の御協力により、全部で8万レアルを、大使館を通じて日本の被災地に送りました。
この災害で30万人近くの人が日本全体に避難しています。
この人達が一日も早くたちなおり、元気になられるように祈っています。
これからも、このブラジリアから、心のこもった物心両面の協力を行なっていきたいと考えています。
被災地の皆々様へお見舞申し上げるとともに、死亡された方々の御冥福を心からお祈り申し上げます。(代筆 田中淳雄)