ニッケイ新聞 2011年4月16日付け
【ベレン発】太鼓普及に大きな助け——。汎アマゾニア日伯文化協会(生田勇治会長)の和太鼓グループ『鼓どん』の部室兼保管室(同協会交流センター2階に設置)の建設工事が終了したことを受け、4日午後に関係者集めた落成式が行なわれた。
同協会は同グループの活動が、活性化が日本文化の普及・地域社会の親善交流に役立つとし、太鼓教室を設けるなど支援。
人材育成の基盤となる部室兼保管室の建設を目的に、草の根無償資金を申請していた。09年末に在ベレン日本国総領事館から贈与された9万ドル(約15万4千レ)で建設を開始すると同時に、太鼓の新規購入、練習場の防音工事も進めていた。
『鼓どん』はアマゾン地域初の和太鼓グループとして04年に結成。パラグアイ在住の澤崎琢磨氏の指導を受けるなどして技術を磨き、現在では地元のイベントはもとより、パラー州各地、マナウスやサンタレンからも演奏依頼が舞い込んでいる。
関係者が多く集まった落成式であいさつした生田勇治会長、名井良三総領事は、アマゾン地域の太鼓普及に期待した。
保管室入り口に設置されたプラッカの除幕が金城タイキさんらの手で行われた。
出席者たちは40平方メートルの保管室の棚に整頓されている大小の和太鼓、篠笛、鉦、獅子頭等の小道具類等を、メンバーの案内で見学した後、用意されたカクテルで和やかに歓談していた。