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ますます進む肥満化傾向=ストレスと食生活が影響か
ニッケイ新聞 2011年4月21日付け
保健省が18日、ブラジル国民の肥満化傾向が続いていると発表。適正体重を超える人の割合は過去5年間で42・7%から48・1%に、肥満の人の割合は11・4%から15%に増えている。
肥満化傾向は男性の方が深刻で、適正体重超の人は、男性が47・2%から52・1%に、女性が38・5%から44・3%に増えている。
ブラジルの肥満について研究しているアメリオ・ゴドイ・マットス氏によると、食べた量に見合う運動をしないから太るというのは単純化し過ぎで、実際にはストレスのせいで食べ過ぎるという悪循環も起きるという。
運動不足や睡眠不足も肥満化要因だが、教育程度が低く貧しい人は高カロリー食品を好む傾向があり、教育程度が高い人は肥満が少ないという。同氏は、30〜40分歩いても、その後でパステルと炭酸飲料をとれば消費カロリー以上のカロリー摂取となるが、その逆の運動不足の場合、食の改善である程度カバーできると説明している。