「第26回モジ秋祭り」開催
ニッケイ新聞 2011年4月21日付け
モジ・ダス・クルーゼス文化協会(モジ文協、中山喜代治理事長)は8日(金)から10日(日)まで3日間、ブンキョウ・スポーツ・センター(堀井記念体育館、モジ市ポルテイラ・プレッタ区ジャポン通り5919番)で、『第26回モジ秋祭り』を開催。新しく建立された鳥居の落成も祝った。開会式には元モジ市長の安部順二連邦下院議員も晴れて顔を見せ、市民とともに改めて下議当選を喜び合った。3日間で延べ約6万5千人が来場、家族連れなどでにぎわった。
9日(土)午前8時半から仏式慰霊法要が行われ、関係者たちが物故者の冥福と秋祭りの成功を祈願した。
同午前10時半から、開会式が行われ、7日にリオ市内で起きた公立学校での乱射事件の犠牲者の冥福を祈って1分間の黙祷が捧げられた。国旗等の掲揚は控えられ、中山理事長が「いらっしゃいませ」と勢いよくあいさつ、開会宣言した。サンタンデル銀行日本人部長を定年退職した清水オリジオ氏に記念プレートを贈呈、「長年にわたって秋祭りを支援していただき、有り難うございました」と感謝した。
初めて連邦下院議員に当選した太田ケイコ・ヨランダさんは夫とともにイーベスちゃんのTシャツを着て、暴力撲滅を訴えた。
二期目の飯星ワルテル下議は日本の津波被災者への義捐金募金に協力いただき、有り難うございますと感謝した。
元モジ市長から下議に立候補して見事に当選を果した安部順二連邦下院議員は、選挙への応援を感謝するとともに、太田、飯星両下議を指して弟妹と呼び、ベテラン政治家としての貫禄を示し、日系のきょうだい議員同士で互いに協力して努力するとあいさつした。新人の太田下議について、政治家としてエネルギーに満ちた、正義のために闘う女性兵士であると紹介、今後の活躍に期待していると述べた。
サンパウロ総領事館の成田強領事部長、木多喜八郎ブラジル日本文化福祉協会会長があいさつし、最後にモジ市のマルコ・ベルタイオリ市長が日系人の活躍を称えるあいさつをした。
新しく建立された鳥居の前で、赤いモジ文協のはっぴをきた来賓が鏡開きをして、鳥居の落成を祝い、乾杯に続いて『第26回モジ秋祭り』会場のテープカットを行った。
3日目の日曜日、午後2時から3時にかけて大雨が降り、ゴルフボール大の雹が降ったため、客足がぴたりと止まってしまったが、関係者は「今年も秋祭りは大成功裏に終った」と喜んでいた。