ニッケイ新聞 2011年4月21日付け
コロニア御三家のうちの二つ、援協と県連で再び一世が会長に就いた。
援協の菊地氏、県連の園田氏は共に戦後移住者。両氏とも副会長として二世の会長を支えてきた人たちだ。一世の〃復権〃というよりは、むしろ世代を超えて協働できる時期になったと思いたい。
移民百周年の頃から主要団体の中心が二世に移り、ブラジル社会との関わり方も変った。各地の一般社会を巻き込んだ百周年祭典の盛り上がりはその成果の一つだろう。
その以前、一部の団体では「一世か二世か」という対立の空気があった。今もあるだろう。しかし中には、百周年を経て「一世も二世も三世も」となった所もあるはず。それぞれの役割をこなすことで、より大きな成果が得られると思う。
世代はいつか移るだろう。ただ今の時点では、どちらかだけでは何か足りないとも感じる。(ま)