ブラジル=発展と共に増える廃棄物=14年までには問題改善か=埋立場ではゴミの地滑りまで発生
ニッケイ新聞 2011年4月27日付け
経済の発展や人口増加とともに廃棄物の発生量は増加傾向にあるが、廃棄物の運搬や収集、分別が進んでおらず、廃棄物問題は廃棄物埋立処分場付近の住民から国全体を悩ます深刻な問題となっていると、26日付エスタード紙が報じた。
2010年には、全国では19万5千トン/日の廃棄物が出されており、2009年の18万2728トン/日と比較すると、6・8%増加したことになる。
昨年の廃棄物は合計6080万トンにもなり、内650万トンは、回収すらされないまま、川や空き地などに捨てられている。また、回収された廃棄物の42・4%、約2290万トンは、何の環境汚染対策も施されてない埋立処分場に捨てられている。
分別回収も廃棄物の増加ほど進んでおらず、ブラジル全土5565の自治体中、何らかの分別回収を行っているのは3205市のみ。2009年の3152市と比べ1・6%しか増えておらず、廃棄物の増加率より少ない増加となっている。
国内の61%の自治体では廃棄物をオープン・ダンピング(野積)などの不適切な方法で処分しているが、こうしたやり方は2010年12月に制定された国家固形廃棄物政策(PNRS)によって撤廃が約束されており、オープン・ダンピング式の処分場などは2014年までになくなると予測されている。
一方、25日午前11時頃、大サンパウロ市圏イタクァケセトゥーバの埋立処分場でゴミの「地滑り」が発生し、付近の住民を驚かせた。環境浄化技術公社(Cetesp)によると、推定45万トンのゴミと土が崩れ、電柱を押し倒したりしたため、電線が切れ、爆発も起きたという。ゴミは市内リベイロ通りまで達し、タボアンジンニョ川の土手にも届いた。
Cetespでは、廃棄物から出るヘドロによる水質汚濁と同処分場での地滑り再発を防ぐため、特別監視体制を敷く予定。25日現在けが人などの報告はないが、乗用車とバイク各1台が巻き込まれたとの目撃証言があり、消防が26日も現場を捜索している。