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高額化するブラジルのホテル=東京より高価なリオの宿泊料
ニッケイ新聞 2011年4月27日付け
現在、リオデジャネイロ市で宿泊すると東京で宿泊するよりも高くつき、また、ベルリンでの宿泊料よりもサンパウロ市の方が高価となっていると、25日付エスタード紙が報じた。
Hoteis・com(バーチャル代理店)が発表した50都市でのランキングでは、リオ市は、世界で10番目に宿泊施設などが高価な都市となっている。
ホテルのクラス別に比較されたランキングでも、二つ星と、四つ・五つ星ホテルのカテゴリーで、リオ市はニューヨークに続き2番目。また、三つ星では、NYとイスラエルの首都エルサレムに次ぐ、3番目に高価とされている。
こういったブラジル大都市での宿泊料金の上昇は、需要と供給のバランスやレアル高が原因となっている。2週間前に急用でリオ市を訪れた際、宿泊施設に空きがなく、友人の家に泊まる事になったというブラジル・ホテル業者会(Abih)のエンリコ・フェルミ会長は、「宿泊施設の供給量に対し、観光客からの需要が多過ぎ、宿泊料が高価になっている」と述べている。
ブラジル観光公社によると、2010年の観光客数は516万人に上っており、最高記録の2005年よりは少ないものの、2009年と比較して7・5%の増加。
フェルミ氏は、宿泊施設の不足により、リオ市は様々なイベントを開催するチャンスを逃していると話した。同市では、2014年のワールドカップまでに宿泊施設を1万部屋増設する予定であるという。