ニッケイ新聞 2011年4月27日付け
本紙歌壇の選者だった渡辺光氏が23日午前、検査入院中のサンタクルス病院で亡くなった。享年81。
1960年、あるぜんちな丸で来伯。サンパウロ市でラジオ販売会社に勤めた。
95年から短歌をはじめ、本紙歌壇のほか、歌誌「椰子樹」、「ブラジル老壮の友」の選者も務めた。
宮中歌会(08年度)で「晩秋の牧場の地平に野火走り一千頭の牛追われ来る」が選ばれた。
渡一光のペンネームで武本文学賞短歌の部で入選(10年)。著書に歌集「歴程の符」(08年)がある。
葬儀は翌24日に営まれ、ヴィラ・アルピーナ墓地で荼毘にふされた。
初七日は遺族の希望で行なわない。49日法要は未定。