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インフレ=4月に年6・51%超す=〃減速〃の言葉とは裏腹に

ニッケイ新聞 2011年5月7日付け

 地理統計院(IBGE)が6日、4月の拡大消費者物価指数(IPCA)が0・77%を記録し、12カ月累積は6・51%と発表したと同日付サイトが報じた。
 政府の公式インフレ指数が12カ月累積で中銀の目標上限の6・50%を超える事は市場も予想済みで、専門家は、昨年中のインフレを反映して高めの数値が出ているだけで、月々の変動からいけば、急激な価格高騰はないと見ている。
 12カ月で値上がりが目立つのは教育費の8・06%や飲み物の7・81%。飲み物の4月の値上がりは0・58%で、食料品の0・75%などと並び、値上がり収束の様相を見せているものの、昨年5〜9月のIPCA(5月0・43%、6〜8月0〜0・04%、9月0・45%)といった数字よりも高止まりだ。
 トンビニ中銀総裁は、政策基本金利(Selic)が高くなっているから、国民は消費より貯蓄に走り始めるはずというが、実際にはポウパンサの引出し額は預金額より多いなど、思惑通り動かないのが消費傾向。
 マンテガ財相は、ここ数カ月「もう減速」と繰返しているが、労働者達は給与の目減りなどに神経を尖らせ始めている。

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