ニッケイ新聞 2011年5月7日付け
サッカーの歴史的な試合と聞けばどんな名場面がと考えるが、6日付エスタード紙が〃歴史的〃と書いたのは、5日夜のブラジル杯準々決勝のコリチバ対パルメイラス第1戦。6対0で大勝のコリチバは24連勝で、怒涛の如き攻撃と列車の様に列を組み勝利を祝う様子を引っ掛け「電車が緑の軍団を踏み潰した」と表現した新聞も。怒ったファンが空港に押しかけるのを予想したパルメイラスは、夜行バスで帰聖したとか。パルメイラスが準決勝に進むには、第2戦を7点以上の差で制さねばならない。
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ペルナンブコとアラゴアス両州での水害の件は06日付本紙でも記したが、サンパウロ州やパラナ州などの南部と南東部や中西部の一部は、大気中の湿度が30%を割り、異常乾燥注意〜警告のレベル。6日付フォーリャ紙に掲載された中国の黄河の干上がった様子を伝える写真を見たコラム子は、昨年のマナウスでの川が干上がった写真と、その前の同市での大洪水の光景も思い出した。ペルナンブコはアマゾンの乱伐などの影響を間接的に受けると予告された地域で、地球温暖化に伴う気候変化の影響がどこまで行くかも気がかりだ。フォーリャ紙には、米国スタンフォード大学の学者が発表した、人間が消費するカロリーの75%を占める穀物の内、とうもろこしと小麦の収穫は温暖化で5%減少との研究結果も掲載されている。